2026年7月19日、北海道豊富町で開催された「サロベツ100マイルロードレース」に参加しました。
今回出場したのは20kmの部。
結果は20.18kmを36分56秒、平均速度32.8km/hでした。
同じクラスの出場者は3人。
しかも事前情報によると、そのうちの1人は以前、エリートで走っていたことがあるらしい。
そんな選手を相手にどこまで走れるのか。
結果から言えば、約20分までは一緒に走れました。
そして、Wakko坂で千切られました。
そこからは一人タイムトライアル。いつものメンバーでの練習と同じ展開だったので通常運転でした…
最終的な差は1分47秒でした。
今回はレース中に感じたこととGarminに記録されたパワー、心拍、パワーカーブなどを照らし合わせながら、
「なぜ約20分まではついていけたのか?」
そして、
「なぜ坂で千切れたのか?」
を振り返ってみます(まぁ、わかってんだけどね)。
サロベツ100マイルロードレース20kmの結果
まずは今回の記録です。
| 項目 | 記録 |
|---|---|
| 距離 | 20.18km |
| タイム | 36分56秒 |
| 平均速度 | 32.8km/h |
| 最高速度 | 62.2km/h |
| 平均パワー | 209W |
| NP(Normalized Power) | 241W |
| 最大パワー | 792W |
| 平均心拍 | 163bpm |
| 最大心拍 | 181bpm |
| 平均ケイデンス | 76rpm |
| 獲得標高 | 178m |
| Garmin設定FTP | 215W |
| 体重 | 約78kg |
FTP215W(この日に更新されました)、体重78kgなので、FTPを体重で割ると約2.76W/kgです。
今回のNP241Wは体重比で約3.09W/kg。
数字だけ見ても、37分弱のレースとしてかなり高い強度だったことが分かります。

スタート直後から、実質2人のレースになった
スタートしてすぐに小さな坂があります。
そこで、元トップクラスだったという選手が先頭へ。
私が2番手でついていき、もう1人の選手は少しずつ後方へ離れていきました。
開始早々、実質的に2人で走る展開になりました。
基本的には相手に前を引いてもらい、私は坂の少し手前で前へ。
少し先頭を引いて、小さな坂の途中で交代。
再び相手に引いてもらう。
そんな流れで走っていました。
今になってGarminのグラフを見ると、このレース展開がパワーにもかなりはっきり表れています。
平均209Wなのに、NPは241Wだった
今回の平均パワーは209Wでした。
一方、NP(Normalized Power)は241W。
かなり差があります。
NPとは、簡単に言えばパワーの変動を考慮して、実際に身体へかかった負荷を表そうとする指標です。
平均209Wだけを見ると、
「FTP215Wより少し低いくらいで37分間走った」
ように見えます。
しかし実際のレースは、そんな一定出力の走りではありませんでした。
相手の後ろについているときや下りではパワーを抑えられる。
その一方で、坂や加速では一気に300W、400W、それ以上を出す。
この繰り返しです。
平均パワー209Wに対してNP241Wなので、
VI(Variability Index)=241÷209≒1.15
となります。
かなりパワー変動の大きな走りでした。
一定ペースで走るタイムトライアルとは違う、ロードレースらしい数字です。

約20分までは元エリートについていけた
今回、自分でも意外だったのはここです。
以前トップクラスで走っていたという選手に、約20分間はついていくことができました。
もちろん、基本的には相手に前を引いてもらっています。
ロードバイクでは前の選手の後ろを走ることで空気抵抗を大きく減らせるため、同じ速度でも必要なパワーは少なくなります。
Garminのグラフにも、それらしい動きが見えます。
パワーが低くても速度を維持できている区間がある一方、坂や加速では一気にパワーが跳ね上がっています。
つまり、
後ろで脚を休める
↓
必要なところで強く踏む
↓
また後ろで回復する
という走りができていたのでしょう。
この繰り返しによって、約20分間は格上の選手と一緒に走ることができました。
約20分地点の坂で、ついに千切れる
しかし、約20分地点の坂。
ここでついていけなくなりました。
前との差が少しずつ開いていきます。
ロードバイクでは、この「少し」が大きい。
数メートルのギャップができる。
ドラフティングの効果が小さくなる。
追いつくために踏む。
でも、前も速い。
さらに差が開く。
そして完全に単独になりました。
ここからゴールまでは、ほぼ一人タイムトライアルです。
最終的にトップとの差は1分47秒でした。
1分47秒すべてが「脚力差」とは限らない
結果だけを見ると、
「トップより1分47秒遅かった」
ということになります。
ただ、今回のレースでは約20分までほぼ一緒に走っていました。
つまり、主なタイム差が生まれたのはその後です。
ここで重要なのがドラフティングです。
一度トップから離れると、私は単独で空気抵抗を受けながら走らなければなりません。
一方、追いつこうとしても、前を走る選手自身がそもそも速い。
そのため、
坂でギャップができる
→ドラフティングを失う
→単独走になる
→追いつくためにさらにパワーが必要になる
→差がさらに広がる
という状態になります。
つまり、最終的な1分47秒という差が、そのまま純粋な脚力差だったとは考えにくいでしょう。
今回のレースで最も重要だったのは、
「あの坂で離れずにいられたか」
だったのかもしれません。
心拍の90%がゾーン4以上。ほぼ37分間全力だった
心拍データを見ると、今回どれくらい追い込んでいたのかがよく分かります。
- ゾーン5(170bpm以上):6分00秒、16%
- ゾーン4(156~169bpm):27分26秒、74%
つまり、レース時間の約90%を心拍ゾーン4以上で走っています。
平均心拍163bpm。
最大181bpm。
Garminによるトレーニング効果も、
- 有酸素:4.1「強く影響」
- 無酸素:3.3「影響」
でした。
体感としてもキツいレースでしたが、数字を見ても間違いなく高強度です。

パワーを見ると「短時間は意外と踏める」
今回の最大パワーは792Wでした。
パワーカーブを見ると、おおよそですが、
- 1~2秒:約790W
- 5秒:約700W前後
- 10秒:約600W前後
- 30秒:約480W前後
- 1分:約350~360W
- 2分:約270W前後
- 5分:約230W前後
- 20分:約215W前後
という形になっています。
ここで個人的に面白かったのが、
短時間なら思っていたよりパワーが出ている
ということです。
一方で、2~5分あたりからパワーカーブがかなり寝ています。

ここから考えると、現在の自分は、
短時間ならガッと踏める。
そしてランニングも含めれば、長時間動き続ける持久力もそれなりにある。
その一方で、
2~5分程度の高出力を維持する能力
には改善の余地がありそうです。
今回、坂でトップから離されたこととも辻褄が合います。
ただし、これは今回1レースのデータから見た仮説です。
今後ほかのレースやトレーニングデータも蓄積して、本当にそうなのか確認していきたいと思います。
体重78kg、FTP215W。坂ではW/kgが効いてくる
もう一つ無視できないのが体重です。
現在の体重は約78kg。
Garminに設定されているFTPは215Wなので、
215W÷78kg≒2.76W/kg
です。
平坦では、体重そのものの影響は登りほど大きくありません。
そのため、ドラフティングを利用すれば格上の選手についていける場面もあります。
しかし登りではW/kg、つまり体重あたりの出力が重要になってきます。
例えば300Wを出した場合でも、
300W÷78kg≒3.85W/kg
です。
仮に同じ出力をもっと軽い選手が出せば、登坂ではその選手の方が有利になります。
今回、
平坦や緩いアップダウンではついていけたのに、まとまった坂で離された
という展開には、このW/kgも関係していそうです。
だからといって「痩せればいい」だけでもない
単純に、
「78kgは重い。痩せよう」
で終わらせるのも違うと思っています。
例えばFTPが215Wのままでも、体重が78kgから73kgになれば、
2.76W/kg → 約2.95W/kg
になります。
さらにFTPを230Wまで上げて体重73kgなら、
約3.15W/kg。
かなり違います。
ただ、私はロードバイクだけではなくランニングもしています。
無理な減量でトレーニングの質や回復力を落とすのは本末転倒です。
今後は体重だけを落とすのではなく、
無理なく体重を調整しながら、FTPと2~5分程度の高強度能力を上げる
という方向が良さそうです。
パワーゾーンを見ると、FTP以上で約10分走っていた
今回のパワーゾーンを見ると、
- 318W以上:9秒
- 252~317W:5分41秒
- 224~251W:4分23秒
でした。
Garmin上のFTP215Wを基準にすると、レース37分弱の中で約10分間をFTP以上の領域で走っていたことになります。
しかも10分間ずっと一定出力だったわけではありません。
高い出力を出す。
休む。
また高い出力を出す。
この繰り返しです。
今回の課題は、単純なFTPだけではなく、
高い出力を何度も繰り返したあと、それでも坂で高出力を維持できる能力
なのかもしれません。
次に同じ展開になったら「坂の前で脚を使わない」
トレーニングだけでなく、レースの走り方にも反省点があります。
今回は、
坂の少し手前で私が前を引く
→坂に入る
→坂の途中で先頭交代
という流れが何度かありました。
もちろん、2人で走っている以上、ずっと後ろについているわけにもいきません。
ただ、相手が明らかに格上。
しかも勝負どころになる坂が分かっている。
そんな状況なら、
坂の直前ではできるだけ脚を温存する
という選択肢もあったと思います。
今回のパワーカーブを見る限り、短時間に400~500W程度を出す能力そのものはあります。
ならば、その力を平坦で前を引くために使うのではなく、
「絶対にここだけは離れない」という坂で使う。
もし頂上までついていくことができれば、その後もう一度ドラフティングを利用できます。
今回のレースは、FTPやW/kgだけではなく、
「限られた脚をどこで使うか」
というロードレースの面白さも改めて感じる結果になりました。
まとめ:20分で千切れた。でも、20分はついていけた
今回のサロベツ100マイルロードレース20km。
結果は36分56秒。
トップとの差は1分47秒でした。
約20分地点の坂で離され、そこからは単独走。
数字だけを見れば、
「トップに1分47秒負けた」
という結果です。
でもGarminのデータと実際のレース展開を重ねてみると、少し違う見方ができます。
約20分間は、元トップクラスだったという選手と一緒に走れていました。
そして現在の課題として見えてきたのは、
- 2~5分程度の高出力を維持する能力
- 高強度を繰り返す能力
- 体重あたりのパワー(W/kg)
- 勝負どころまで脚を温存するレース戦術
あたりです。
特に今回気になったのは、
もし、あの坂でもう少しだけ耐えられていたら?
ということ。
あと30秒。
あるいは1分。
相手の後ろに残ることができていたら、その後の展開はかなり違ったかもしれません。
今回の1分47秒差を、
「1分47秒速くならなければ勝負にならない」
と考えるより、
「あの坂で離れないためには、何が必要だったのか?」
と考える方が面白い。
今後もランニングとロードバイクのGarminデータを残しながら、自分の感覚と実際の数字を照らし合わせてみようと思います。
次に同じような格上の選手と走ることになったら。
とりあえず、勝負どころの坂の直前で前を引くのは少し考えようと思います。
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追伸:参加者3人とはいえ、2位でした。副賞いろいろもらえてよかったです。あと、体重を減らすだけじゃない!って話はほぼChatGPTくんが書いてくれました。優しい…。


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