トリファラをダイエットサプリとして飲んだり、ランニングやサイクリングでダイエットしている”たくさん”です。昨日、ダイエットに関するこんな記事を2つ見つけたので、ご紹介。
2つのファスティングに関する記事
老化を遅らせる食事法…細胞を大掃除する「断続的ファスティング」とは?
「毎日カロリー制限」より「週4日食べ放題」の方が痩せる!?が示す驚きのダイエット効果
どっちがイイの?って話なので、ちょっと調べてみました。
この2つの記事の共通点と違いは…
共通点
- 「断続的ファスティング(Intermittent Fasting)」の有効性
両記事とも、毎日少しずつ食事量を減らす従来の「連日カロリー制限(DCR)」よりも、特定の日だけ大幅にカロリーを減らす断続的ファスティング(IMF)の方が、減量効果・持続性・代謝の改善に優れるという立場を取っています。 - 持続可能性(Sustainability)
どちらも、「毎日制限するのは続かない」「空腹感がつらい」という問題を避ける点が強調されています。代わりに、定期的な断食による自然な摂取量の低下とホルモン変化、代謝改善が示されています。 - 代謝・ホルモンの改善効果
ミトコンドリアやインスリン感受性、血糖・血圧・脂質などの代謝指標が改善するという点も共通しています。
違い(アプローチ方法とデータ)
断続的ファスティング | 4:3ファスティング | |
アプローチ | 理論・仮説と著者の実践・主張中心 | 実データに基づいたRCT(ランダム化比較試験) |
対象者 | 一般論(著者・読者想定) | BMI27〜46の肥満・過体重成人165人 |
エビデンス | 一般化された科学的裏付け(レビュー的) | 学術誌に掲載された臨床試験(Annals of Internal Medicine) |
ファスティング方法 | 18時間以上の時間的断食 (時間制限型) | 週3日だけ摂取エネルギーを80%減らす日を設ける(日数制限型) |
成果 | ミトコンドリア再生・若返り効果など(広い健康効果) | 明確な減量効果(平均-2.89kg)+血糖・脂質・血圧改善 |
総合的な評価
どちらの記事も「断続的に食事を減らすことが、連続的にカロリーを抑えるよりも体に良い可能性がある」という原理に基づいています。ただし、前者はより理論・概念重視、後者は臨床試験で効果を実証したエビデンスベースの内容という違いがあります。
自分には、4:3ファスティング(週3回のファスティング)が合っているような気がしたので、色々調べてみました。
🕒 4:3ファスティングとは?
「4:3ファスティング(断続的断食)」は、1週間のうち3日だけ摂取カロリーを大幅に減らし、残りの4日は自由に食べるという、比較的シンプルなダイエット方法です。
具体的には、
- 週3日(連続していない日)→ 通常の摂取カロリーの**約20%(80%オフ)**に制限
- 週4日 → カロリー制限なし(好きな食事OK)
「毎日カロリーを少しずつ減らすよりも、特定の日に絞って制限する方が続けやすく、結果も出やすい」として注目を集めています。
📊 科学的根拠:最新の臨床研究より
この方法は、アメリカ・テネシー大学ノックスビル校のDanielle Ostendorf博士らの研究により、実際に効果が検証されています(Annals of Internal Medicine, 2025年4月1日掲載)。
✅ 研究の概要
- 対象:BMI 27〜46の肥満または過体重の成人165名
- 方法:
- 4:3ファスティング群(週3日80%カット)
- 毎日カロリーを34%カットする通常の制限群(DCR)
- 期間:12カ月
- 運動:両群とも週300分の中強度運動を実施
🔍 結果(ITT解析)
- 体重減少:4:3ファスティング群の方が有意に大きく、平均−2.89kg(DCR群との差)
- 10%以上の減量達成率:4:3群 38%、DCR群 16%
- 血圧・血糖・コレステロール値の改善
- 脱落率が低い(続けやすい)
🍽 メリットまとめ
- ✅ 続けやすい:毎日制限しなくていい
- ✅ 空腹感が少ない:自由日があることでストレスが軽減
- ✅ 代謝改善効果も:血糖値や脂質、血圧にも良い影響
- ✅ 筋肉量を保ちやすい:運動と組み合わせることで筋肉の減少を防げる
⚠ 注意点・向いていない人
以下のような方は、医師への相談をおすすめします。
- 糖尿病などの持病がある
- 妊娠中・授乳中
- 摂食障害の既往がある
- 成長期の子どもや高齢者
✅ まとめ
「4:3ファスティング」は、毎日の厳しい制限が続かない人でも取り組みやすく、科学的にも効果が確認された減量法です。週3日だけの制限で、無理なく生活に取り入れられるのが最大の魅力。
無理なダイエットを繰り返すよりも、自分のライフスタイルに合った“続けられる習慣”を見つけることが、健康的な体づくりへの第一歩です。
📚 引用論文・参考情報
- Ostendorf, D. M., et al. (2025). “A 4:3 Intermittent Fasting Regimen Compared With Daily Caloric Restriction: A 12-Month Randomized Trial.” Annals of Internal Medicine.https://www.acpjournals.org/journal/aim
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