北海道の11月は、体重計を見たくなくなる季節だ。
外は雪がちらつき、マイナスに向かう気温の中、ランニングシューズは玄関の隅に追いやられる。そのくせ、夜は鍋をつついてビールを飲む。気づいたら体重計が80kgを超えていた。「また来年から」——何度目のその言葉だろう。
それを変えてくれたのが、見た目も名前も地味な粉末だった。
北海道の冬と、80kgの自分
宗谷地方の冬は、運動の言い訳が揃いすぎている。雪で走れない、寒くてジムに行けない、そもそも夜6時には真っ暗だ。消費カロリーは減り、食欲だけが増す。
2019年の12月、体重が80kgを超えたのを機に、トリファラという粉末を飲み始めた。朝起きてすぐと、夜寝る前。それだけ続けた。食事にはある程度気をつけ、できる日は走った。1年後、72kgになっていた。
「トリファラだけで痩せた」とは言い切れない。でも効いていたと思う。なぜなら——やめたら戻ったから。
トリファラって何もの?
インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」で3,000年以上使われてきた、3つの果実の組み合わせだ。
- アマラキ(アムラ):ビタミンCが豊富で抗酸化作用
- ビビタキ:排毒・消化サポート
- ハリタキ:腸の動きを整える
粉末タイプが基本で、正直かなり苦くて渋い。そのまま飲もうとして一度挫折した。救ってくれたのがオブラート(白十字のフクロオブラート)で、これに包んで飲むと味がほぼわからなくなる。このコンビなしに続かなかったと断言できる。
▼ トリファラ(粉末タイプ)
▼ ピップヘルス フクロオブラート 100枚入
腸の中で何かが起きた話(ちょっと生々しいけど)
飲み始めて3週間ほど、異変が起きた。
オナラが温泉くさくなった。あの硫黄の匂い——H₂Sガスだ。地球化学を仕事にしている私には馴染み深い臭いで、思わず「え、火山?」と思った。食生活は変えていないのに、なぜ。
おそらく、トリファラが腸内細菌叢を変化させ、腸内の古い滞留物の分解が進んだのだと思っている。臭いは1週間で落ち着いた。その後、長年悩んでいた便秘がいつの間にか解消されて、お腹の調子が明らかに良くなった。体重が落ち始めたのは2〜3ヶ月後からだった。じわじわと、でも確実に。
論文が示す、リアルな数字
「体験談だけじゃ信用できない」という人のために、研究の話もしておく。
2012年にイランのKamaliらが発表した12週間の二重盲検RCT(DARU Journal of Pharmaceutical Sciences)では、BMI30以上の肥満者62人を対象にトリファラの効果を検証した。
プラセボ群との比較結果:
- 体重:平均 4.82kg 多く減少
- ウエスト:平均 4.01cm 減少
- ヒップ:平均 3.21cm 減少
- 肝臓・腎臓への悪影響:なし
ひとつ注意点がある。この研究の対象者はBMI30以上の肥満者だった。私はBMI26前後だったので、効果はやや控えめになる可能性がある。それでも24週で6kg落ちたのだから、上々だったと思っている。
飲み始め方と、続けるたった一つのコツ
最初から5gは多い。私は1〜2gから始めて、お腹の様子を見ながら少しずつ増やした。急ぐと腸がびっくりする。
続けるコツはただひとつ:オブラートを買うこと。
粉末をそのまま口に入れると、苦さで挫折する確率が跳ね上がる。オブラートに包んで水で飲む、それだけで続けやすさが段違いになる。
▼ トリファラ(粉末タイプ)
▼ ピップヘルス フクロオブラート 100枚入
道北の冬は長い。星空がきれいで、雪原は静かで、でも体は確実に縮こまっていく。
トリファラは派手じゃないし、飲んだ翌日に劇的に変わるわけでもない。でも、腸の奥から少しずつ変わっていく感覚は、あの冬に確かにあった。
試したことがある人、気になっている人——コメントで教えてもらえたら嬉しい。同じ北の冬を過ごす人の声を、聞きたいと思っている。

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